播種性非結核性抗酸菌症
研究プロジェクトの概要
播種性非結核性抗酸菌症は、これまでHIV感染や免疫抑制治療などで報告されていましたが、近年明らかな免疫不全がない成人に播種性非結核性抗酸菌症を発症する抗インターフェロンガンマ自己抗体による成人発症免疫不全症(Adult onset immunodeficiency: AOID)が注目されています。自己抗体が産生される機序は不明で、診断までに時間を要するうえ、治療指針はまだ確立していません。これまでに本邦で診断された症例は約100人の超希少疾患であり、診療経験がある医師は極めて少数です。AOIDのよりよい診療のためには、臨床データの集約が必須です。
本研究では、AOIDの病態解明や診療指針の策定を目指し、播種性非結核性抗酸菌症の疫学実態の把握、疾患レジストリの構築、検体レポジトリの構築を行います。